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遙かなる絆-ランナー第13回
遙かなる絆-ランナー第13回
(1986年作品)地球防衛機構(EDO)シリーズ
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
http://www.yamada-kikaku.com/
http://www.knowledge.ne.jp/lec1379.html


■遙かなる絆-ランナー第13回
数日が経過していた。
地球は。死の天使(フイダイ)の暴動のおかげて、各地で火が燃えあかっている。
 ロードランナー、ヘルムといえば、マコトを背負って高速度に近い自らの足で、
月へと驀進していた。
がエネルギーか不足し始めている。

地球防衛機構(EDO)テロリストハンター、 サムナーは、ムーン=ウェイの
外壁にぷらさがって数日たっている。
作業ポ。ドからはい出したのだ。
 サムナーの前を、宇宙艇が月へ向かって進んでいくのがみえる。
 サムナーの体からは、救難信号が発されている。
 船は気づき、サムナーの方へ近づいてくる。

 マニュビレーターにより、サムナーの体は艇内へ運びこまれる。

 この艇は、地球連邦軍のものだ。
サムナーの様子を見に来た男は地球連邦軍技術将校の制服をつけている。

「何だ、貴様、サイボーグか。ムーン=ウェイにぶらさがっているとは、きさまは何者だ。
作業ロボットではあるまい」
 「EDO(地球防衛機構)の者だ」
 サムナーは割れた声で言った。

「EDOの者が外壁で、何をしていた」
「それに答える必要はあるまい。軍とEDOとは別組織だからな」
「何! それが助けてもらった者に対する言葉か」
「助けてくれとお願いしたわけではない」

「このくされサイボーグめ」
 将校は、サイボーグ公社ナンバーを調べるために、乱暴にサムナーの体にさわろうとした。
 「ぐわっ」
 サムナーの体は再び、白熱していた。
衝撃で将校の体は吹きとばされる。
 「どうした」
船の操縦席からあわただしく男が走ってくる。
 サムナーの体はまだ、動けない。
男は、倒れている将校を見て、レイガンを引き抜こうとする。
サムナーの体から超電磁波が流れ出す。
の体は瞬時に黒コゲとなった。
サムナーはほくそえみ、独りごちた。
「ふふ、どうやら、この艇は俺のものになったようだな。それにこの艇は月のメースチングクレーターヘ向か
かっているらしい。先に行っているぞ、ヘルム、マコト」
二人の名前を呼んだ。


 Z89は、軌道内の清掃を目的として作られたロボットだった。

軌道内に異物があった場合、シャトルトレインを危険にさらす事になる。
Z89は異物除去に必要な装置を持っていた。
 Z89のセンサーは異物の存在を先程からとらえていた。
これ程大きい異物はZ89にとっても初めてであった。
おまけにそいつらは生体反応かあるのだ。

このような場合、通常Z89は中継ステーションに連絡を取るのだが、
先刻からステーションとは通信がとれなくなっていた。
Z89にとって初めての試練であった。自分で判新しなければならない。
過去のデータからして破壊、もしくは除去すべきであろう。
こうZ89は類推した。

 マコトとヘルムは巨大な機械が目の前に現われたのに驚いていた。
マコトはこの機械に交信しようと試みた。が、機械はマコトのテレパシーには
まったく反応しない。おまけに敵意が感じられるのだ。危険だ。
 「逃げろ、ヘルム、あいつは軌道内部から、僕達を除去するつもりだ」
 Z89は、その四肢をのばし、全軌道をふさぐ大きさに拡大して、二人の行く手を塞いだ。
 ヘルムの足は、・瞬間停止ができなかった。
加えてマコトのテレポートも一瞬、遅れた。
 ヘルムはマコトを背負ったまま、軌道内でZ89に激突する。
ヘルムとZ89の体は共に、激しいショックを受け、反動で吹き飛ぶ。

マコドは軌道に倒れた時、Z89の体内エネルギー構造を読み取っていた。
 まだ、ショックで倒れたままの傍らのヘルムに言った。
 「喜んでと、ヘルム。このロボットのエネルギーは、君の体に適応するよ」
軌道最後のユニットだった。

これを走り抜ければ、あとはメースチングクレーターの出口なのだ。
 その時、重々しい声が上から響いてきた。

 「ヘルム君、聞いているかね、私はEDO長官オットーだ。ごくろうだった。君は驚嘆すべき男だ。我
々は偵察衛星をつかーい、君たちめ行動をずっとモニターしていた。さて、今君がいるこの最後のユtニッ
トの外壁の表面に核融合剤が付着されている。我々がスイッチをおせば、ユニットもろとも君たちは噴
き飛ぶ。」

EDO長官オットーはしばらく黙り、やがて口を開く。
「しかし、ものは相談だ。ヘルム君に提案しよう。おとなしくマコトを我々に渡したまえ、そうすれば
君は生きてこのムーン=ウェイから出れる。恐らく、君がこのムーンウェイを走破したということは
長く記録に残り、世界は君にすばらしい特典を与えることだろう」
 「話にならないな。EDOか何か知らないが、いいか、俺はロードランナーだ。走ることそれ自体が俺
の名誉なのだ。そして俺はこのロードランナーになった瞬間から、あらゆる権力という代物と戦ってき
たのだ。いまさら妥協などできない。たとえ、爆死しようと最後まで走り続ける。それが俺のーロードラ
ンナーとしての誇りなのだ」

(続く)
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
http://www.yamada-kikaku.com/
http://www.knowledge.ne.jp/lec1379.html
author:山田企画事務所, category:SF「ランナー」, 16:45
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